無礼者

龍馬、追われること

22/08/27 18:25

お竜さんと退治屋やってる以蔵さんと今はまだ記憶のない小学生の龍馬さんの話第三話。(私の性癖に)選ばれし者向け。
土佐弁をやや忘れかけてる状態で書くなと思いつつ、ふわっと思いついたので書きました。あと今回出てきた化け物はとあるイラストから着想してます。

 群れる黒い人影を次々と斬っていく。斬った直後に何か声のようなものが聞こえるが、それを以蔵が言語として捉えることはない。更に黒い人影がいた箇所には黒い液体が広がり、それが返り血のように以蔵に降りかかる。液体は時間が経つと粘度のあるものに変化し、泥のような感触になる。それがまとわりつくのを不快に思いつつ、以蔵は刀を振る。
「よーし、あと四十体だー」
 遠くでお竜がそんなことを言っている。少しは手伝えと文句を言いたくなるが、残念ながら今回の依頼は以蔵でなければならないと指名されているし、実際お竜が手を出すと面倒なことになる場所だった。そういうわけで、以蔵は一人泥まみれになるながら、黒い人影を斬っていく。
「これで、仕舞いじゃあ!」
 最後の一体を斬り捨てると、足元に蓮のような模様が広がり、一帯を光が包む。その光が消えると、以蔵の体についていた泥、足元に広がっていた黒い液体も諸共消えていく。あとにはただの草原だけが残った。
「おお、流石は玉藻の浄化礼装」
 声をあげて感心しつつ、以蔵はあらかじめ置いていた石を回収していく。拾い上げた石は持って来た時より少し重く、更に色も黒ずんでいた。
「これはもうだめかのう」
「流石にもうリサイクルは難しいだろうな」
 お竜が近寄ってきてそう言う。ということは、本当にもうだめなのだろう。諸々の事務手続きが必要になることに内心げんなりとしつつ、石を袋に放り入れ、刀も専用の袋にしまう。
「よし、帰るかの」
「お竜さんは挨拶してくついでにカエルもらってくるから、イゾーは先に帰っておけ」
 頷きつつ、ではお竜が帰るのは遅くなるだろうし、少し寄り道をするかと考える。
 確か近くに場外馬券売場があった。今度の日曜あたりに大きなレースがあったはずなので、ついでに馬券を買っておくのもいいかもしれない。
「寄り道はいいが、賭け事はやめろよ。どうせ勝てないんだし」
「ああ!? んなもんわからんじゃろうが」
「いいや、勝てない。お竜さんが言うから間違いない」
 じわりとお竜から滲みだす何かを感じ、以蔵は慌ててお竜から距離を取る。
「やめいや! 呪いみたいなことしおって」
「とにかく、馬はやめておけ」
「わしの考えを読むな!」
「お前は顔に出ているから読むまでもない」
「じゃあかしい!」
 舌打ちをしつつ、以蔵はその場を離れる。
「まっすぐ帰れよー」
 お竜にそう言われたからというわけではないが、以蔵はすっかり寄り道をする気が失せ、お竜を残して山を駆け下りていく。人の出入りが少ない山なので、常人ではありえない速度で駆け下りても問題はない。
 山から出た後はバスに乗り、ぼんやりとここ最近のことを考える。龍馬の生まれ変わりと思しき子どもと出会い、既に何度か彼の危機を救うことになっている。普通の家に生まれたのにあちら側が認識できる子どもは大変だと以前酒呑童子から聞いていたが、それにしても龍馬に寄ってくる怪異は多い気がする。以前はこれほどではなかったと本人は話していたが、ただそういうものだと認識しなかったから無事だったのか、相当運が良かったかのどちらかだろう。なんとなく後者な気はすると以蔵は思いつつ、ため息をつく。お竜にもう一段階強い護符でも作らせるべきではないだろうか。
 考えている間にバスが最寄りのバス停に着いたので、すかさずそこで降り、思考も切り替え、さて夕飯は何を食べるかと考えていた、その時だった。
「以蔵さん!」
 叫び声に近い声で呼ばれ、ガシと腕を掴まれた。見るまでもなく、龍馬の声だった。
「おう、今日はなん、じゃ……」
 言いながらそちらを見たが、龍馬よりも目につくものが彼の後方にいた。三階建のビル程度の大きさの青白い蛇のような、馬のような、よくわからない生き物が見える。たてがみのようなもので覆わせているので目鼻はわからないが、頭の形は間違いなく馬だ。その頭から下は蛇のような細長い胴体がつき、表面に鱗はないものの、つるりとした光沢が見て取れる。その細長い胴体から、数本の腕、人間の腕と同じそれがぶら下がっているが、それで歩いているようでもない。更にそこからにじみ出る気配はお竜に近い、つまり神性を帯びている可能性がある。
 そんなものが見え、以蔵は顔が引きつるのがわかる。そして、お竜の言葉も脳裏によぎる。なるほど、馬はやめておけというだけある。
「い、以蔵さん、あれ、まずいものかな」
 龍馬が焦った様子で訊ねるが、以蔵としてはまずいどころではない。お竜もいない中どうしたものかと考えていると、こちらに向かってくるソレと目が合い、ソレがにたりと笑った気がした。途端全身に走る怖気に、以蔵は龍馬の手を掴み、走り出した。


 龍馬がそれを視てしまったのは、遠足で足を運んだ山中でのことだった。
 山の頂上まで行ってそこで昼食を取り、その後山を下りていく、そんな遠足だったのだが、帰り道でクラスメイトの一人が横道に入って行ったのを見て、龍馬がその後を追い、声をかけたのだ。すると彼は、何かに手を引かれていた。当人曰く他クラスの女子とのことだったが、龍馬から見ればそれは立派な化け物で、それが彼の手を引き山奥へ進もうとしていた。クラスメイトは龍馬が声をかけたことで我に返り、更に手を引いていた誰かが消え失せていると気付き、そこで龍馬と共に元の道へ引き返していった。
 そして、それに恨みを持たれてしまったか、その後クラスメイトの手を引いていた化け物がずっと龍馬の後をついてくる。直接見てはいないが、気配で背中に圧力のようなものを感じ、道路のカーブミラーなどでその姿がちらりと見える。
 確か、お竜と以蔵は今日は遠出しているという話だった。ということは、あの家に行っても二人はいない可能性が高い。そうなるとマーリンあたりに助けてもらうかと考えるが、彼がいつもどこにいるのか、龍馬にはわからない。
 ぐるぐる考えながら、龍馬はあちこち歩き回る。ひとまず、このまま帰宅はまずいと思ってのことだ。そうして帰り道を行ったり来たりしていると、前方で停まったバスから以蔵が降りるのが見え、彼に縋りついたところ、以蔵は龍馬の後方を見て顔をひきつらせたかと思うと、龍馬の手を掴んで走り出した。
「い、以蔵さん!?」
「こんばぁたれ! どこであんなもんひっかけてきたんじゃ!」
「えっと」
「話はあとじゃ! とりあえず」
 以蔵はビルとビルの合間に入り、そこで背負っていたボディバッグから札を取り出す。
「えーと、確か使い方はこうじゃったか」
「それ何のお札?」
「一般人から見えんようにする札じゃ」
「え、あれから見えなくなるようにするんじゃなくて?」
「あれに効く目くらましは今日は持っとらん」
 言いながら、以蔵は札を龍馬の背中に当て、龍馬の背中に指で何かを書いているようだった。
「あーと、なんじゃったか、えーと」
「以蔵さん?」
「ちっと黙っとれ」
 少し考える素振りを見せた後、以蔵は小声で何かぶつぶつと呟く。すると、以蔵がなぞった箇所が一瞬熱くなったように感じた。
「え、え?」
「よし、これで見えんはず」
 頷き、以蔵は札をボディバッグに戻し、それを背負うと、不意に龍馬を抱え上げた。
「い、以蔵さん!?」
「ちっ、丁度追いつかれたか。龍馬、口はしっかり閉じとけ」
「僕重くない!?」
「なんちゃあない!」
 よく見ると、以蔵の姿はいつだかに見た着物姿になっている。その状態だと力持ちになるのだろうか。
 疑問に思っている間に以蔵はそのまま走り出し、更に奥に向かう。行き止まりになっているがどうするのだろうかと思っていると、体が浮きあがったのがわかる。以蔵が跳んだのだ。跳んだ勢いのまま、壁を駆けあがっていく。下をちらりと見ると、あの化け物から伸びた白く細長い何かが壁にあたり、化け物はそれを支えに壁を登っているようだった。
「い、以蔵さん、下」
「登り切ったらまた走るき、しっかり口閉じちょけよ。舌噛むらしいからの」
「斬らないの?」
「あれはわしが斬っていいかわからん! お竜に聞かにゃわからんし、そのお竜も今遠くにおる。ひとまず、お竜が帰ってくるまで逃げるしかできん」
「連絡取れないの」
「あー……、今はできん!」
「できないの!?」
「するにしてもあれから距離をとらんといかん。ひとまず、隠れられそうな場所まで行く!」
 その言葉と共に明るいところに出た。ビルの屋上だ。そこから以蔵はビルの屋上を伝って走り出した。


 龍馬を抱えて逃げながら、以蔵はさてと考える。このまま逃げ続けても埒が明かないのはわかっている。お竜がすぐに気付ける範囲に行って、彼女がこちらに気付いてくれるのが一番だ。しかし、後ろから追ってくるあれをお竜の縄張りに連れ込んでいいかがわからない。万が一あれがどこそこの神格とかそのなれの果てであった場合、お竜の縄張りに連れ込むと神同士の争いとなる可能性がある。そうなると大変面倒なことになるので、できればそれは避けたいところだ。だが結局お竜に判断してもらわなければあれを斬っていいかわからないので、お竜には気付いてもらう必要がある。
 そこまで考え、以蔵は頭を抱えたくなるが、今そんなことをしている暇はない。
「おまん本当に面倒なもん連れてきたな!」
「ご、ごめん?」
「謝罪はあいつをまけてからでえい!」
 背後をちらと見る。あの化け物は一定の距離を保って追いかけてきている。こちらが疲弊して足を止めるのを待っているのかもしれない。問題はあれがどちらを追っているかだ。最初は龍馬が目当てだったろうが、今はどうだろうか。サーヴァント状態の以蔵は色々なものがむき出しになっていて、怪異の類からするとごちそうに見えるのだと以前聞いた。今あれの狙いが龍馬でなく、サーヴァント化している以蔵の方になっていれば、ひとまず龍馬は放って自分一人で逃げればいい話になる。その辺を確認するのに、龍馬を一度どこかに置いてみたいが、それをやるにはもう一人手がいる。
「せめて電話さえ使えれば」
「お竜さんにかけるのなら、僕がかけようか?」
「お竜はケータイは持っとらん」
「え、じゃあ誰に電話するつもりで」
「マーリンとかその辺じゃな。ちっくと試したいことがあって」
 話をしていると、背中がちりりと焼けつくような感覚を覚え、真横に飛びのく。遅れてゴンッという鈍い音が聞こえ、見るとコンクリートの塊がそこに落ちていた。ちらりと追ってきていたあれの方を向くと、無数の手にはそれぞれ何か握られていて、それをこちらに投げつけようとしているのが見える。
 あれを全て避けるのは今の以蔵ならば可能だが、龍馬を抱えてとなると少し難しい。
 そう判断し、以蔵は龍馬を降ろしてその前に立つ。
「以蔵さん!?」
「全部斬れるかわからんき、頭抱えてうずくまっちょけ!」
 腰を低く落とし、居合の構えをとる。目前のそれが腕を振りかぶり、コンクリートの塊らしきものなどが飛んでくる。それらが間合いに入る少し手前で刀を抜き、飛んできたそれらを叩き落す。いくつかは顔に掠ったりはしたが、背後にいる龍馬には当たっていないはずだ。
「龍馬、無事か!」
「僕は大丈夫だけど、以蔵さんこそ」
「はっ、かすり傷程度じゃ! おまんはそこでじっとしとれ!」
 刀を構え、それを睨む。たてがみの向こうでそれが笑った気配を感じたが、それは気にしないことにする。ああいった手合いにはこちらの動揺を悟られる方が危険なのだ。とはいえ、にらみ合いをしていても仕方ない。今の位置関係とあれの体の大きさを見て、以蔵は覚悟を決める。
「しゃあないの。龍馬、わしのバッグに折り畳み傘があるき、それを広げて前に立てちょけ」
「え」
「簡易結界らしいから、多少の余波は防げるはずじゃ」
「以蔵さんは?」
「わしは時間稼ぎじゃ。あれの体の端がお竜の縄張りに引っかかっとるから、ここで暴れておけば、その内お竜が気付いてもんてくる。それまで、あれを斬らず食われず、やり過ごす。今はそれしかない」
 話しながら、霊基を一つ上げる。人斬りとしての概念を詰め込んだ姿だが、こちらの方が素早く動けるし、多少の傷も気にならなくなる。
 背後で傘が開く音が聞こえたので、以蔵は踏み出し、それに向かって行く。途端、それは手に持っている瓦礫をこちらに投げつけてくる。やはり以蔵を潰そうという意図だったようだ。飛んでくる瓦礫を全て避け、その後こちらに伸びてくる手を刀の峰で弾く。手が龍馬の方に伸びることはなく、全て以蔵の方に向かってくる。これならやりやすいと思いつつ、以蔵はそれの気を引き付けるため、周囲を跳び回る。
 飛んでくる瓦礫や伸びてくる手を避けていると、焦れたのか遂に本体の頭がこちらに飛んでくることも増えた。それも辛うじて避けているが、どういうわけか頭の方が動きが早い。そのため何度か掠るようになってきて、ややうっとうしい。
 面倒だから斬るか。
 ふと思うが、斬った後の処理が面倒なことも思い出してしまった。
「ちっ」
 色々と面倒だと思っていると、不意にそれの首が不規則に動き、以蔵の顔に迫る。まずいと思い、咄嗟に刀を翻して飛んできた頭を斬ろうとしたが、ぎっしりと三列ほど並んだ歯が刀をくわえ、ばきりと噛む。刀が砕けると判断し、以蔵が柄から手を離すと同時、刀は粉々にされてしまった。柄から手を離し、それの頭を蹴ることで離脱はできたが、刀が一本折られてしまったのでだいぶ不利にはなった。ひとまず脇差を抜いたが、これだけでどうにかできるとは流石に以蔵でも思えない。
「おうの。まずいのう」
「そうなる前にお竜さんを呼ぶべきだったな」
 低い声が聞こえた。その声の低さと重さに、以蔵は天を見上げる。いつの間にいたのか、お竜がやや変身しつつそこにいた。
「お竜、もんてきたか!」
「馬鹿者。戻ってきたのではない。刀が折れたから駆けつけたのだ」
 いつになく本性に近い口調に、以蔵は違う意味でまずいと思う。
「あー、あれは斬ってえいもんか?」
 気をそらせるつもりで訊ねるが、その間にお竜は蛇の姿になっていく。
「いいや、あれはお竜さんがやろう。お前はリョーマでも守っていろ」
 そうして飛び掛かっていくお竜を見て、以蔵はため息をつき、霊基を下げて龍馬のところに行った。簡易結界の中にするりと入ると、龍馬は泣きそうな顔でこちらを見た。
「以蔵さん、大丈夫!?」
「わしは大丈夫じゃ。刀は一本折られたが、まあそこはの。あとお竜が来たき、もう安心じゃ。結界も解いて……、いや、あと五分は待つか」
「え、どうして」
「今お竜が暴れまわっとるき、巻き添えをくわんようにな」
 龍馬を狙われたからか、お竜は大変怒り狂っていた。あの怒りが少しでも鎮まるまで出ない方がよいだろう。何せただの人の身に、神の怒りは失神ものらしいので。


 あの後、結局三十分ほど待ってから簡易結界を解くことになった。その頃にはお竜もすっかり落ち着いて、いつもの人型になっている。先程まで以蔵達を追いかけ回していたモノの姿はどこにもないことから、お竜が消し飛ばしたのかもしれない。
「リョーマも変なものを見つけたもんだな」
 そう言いながら、なんだか口を動かしているので、食べたのかもしれない。
「変なもん食うちょらんやろうな」
「ちょっと腹が立ったから、おやつのカエルを食べてるだけだ」
「ほうか」
 それならまあ問題ないかと、以蔵はため息をつきつつサーヴァント化を解く。
「お竜さん、アレってなんだったの」
 龍馬が恐る恐るといった様子で訊ねると、お竜はやや首を傾げ、明後日の方向を見る。
「まあ、神くずれといったところか。ニンゲンの定めるルールはわからんが、そういったものだろう。イゾーから見てどうだった?」
「神性は持っちょったろうな」
「じゃあそういうものだろう。ヒトの言葉は通じなかったから、昔は信仰されていたが今はそうでもという手合か、最近そういう特性を獲得した元化け物か、そういったとこじゃないか。いずれにせよ、もういないからリョーマは安心して家に帰るといい」
「はあ」
「怪異について深く考えん方がえい。おまんは変なもんを見つけて追いかけられた、それをお竜が倒した、それで助かったの三つだけでじゅうぶんじゃ」
「そういうものなの」
「そうだな、そういうものだ。しかし、こうなると少し対策を考えた方が良さそうだな」
「対策ぅ?」
 お竜がやけにそれらしいことを言うなと思って、訝しげに彼女を見ると、お竜は真面目に頷くばかりだ。
「いつだってお竜さんが駆けつけられるわけじゃないからな。……そうだな、イゾー」
 名を呼んで、しかとお竜がこちらを見る。それでピリリと以蔵の首筋に電流のようなものが走り、以蔵は続きを待つ前に嫌な気持ちになる。
「なんじゃ」
「今回のようにイゾーがリョーマを保護した場合、お竜さんの縄張りまでとりあえず帰ってこい。それで、相手がお竜さんの縄張りに踏み込んでもなおリョーマとお前を追うなら、何が相手であろうと斬っていい」
「……知り合いでもか?」
「知り合いならなおのことだ。知り合いならお前も言葉をかけることくらいするだろう。それすら無視して、お竜さんの縄張りに踏み込むなら、それは敵意を向けられたと捉えてよい。お竜さんはそう定義した」
「ほうか。まあ、覚えとく」
 渋々頷くと、お竜はよしと頷き、龍馬を抱え上げた。
「え、うわ、お竜さん、僕重いから」
「大丈夫だ。今のリョーマなら全然負担じゃない。イゾー、お竜さんはリョーマを送り届けるから、お前はこれをマーリンにでも渡しておけ」
 そう言ってお竜が何かを投げる。受け取ると、鱗のような薄さの硬い板だ。
「これは」
「さっきのやつの顎から一枚引きちぎった。それだけでわかるだろ」
「わからんが、まあ渡しとく」
「ああ。よしリョーマ、楽しく空中散歩だ!」
 龍馬の悲鳴とお竜の楽しげな笑い声を聞きつつ、以蔵は再びため息をつき、マーリンに連絡すべく、携帯電話を取り出した。

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